ウォレット|ビットコインの保管 PC版イメージ ウォレット|ビットコインの保管 スマホ版イメージ

ビットコインを安全に保管するには?

例えば、銀行が銀行強盗の被害を受けても、私たちの預金が減ることはありません。また、銀行が経営破たんしても、1,000万円までの預金とその利息については手元に帰ってきます。

ビットコインにはそのような制度がないので、自分で守りましょう!

コールドストレージ

では、どうしたらビットコインを安全に守ることができるでしょうか。

ビットコインはインターネット上でやり取りします。そしてハッキング等も、主にインターネット経由で行われるでしょう。同じ環境にあるから危険です。そこで、インターネットに接続しない環境でビットコインを保管すれば、安全度が比較的高いといえます。

この、インターネットに接続していない環境(オフライン環境)で保管することを「コールドストレージ(cold storage)」と呼びます。コールドストレージの方法にはいくつかあります。

そこで、3種類のコールドストレージについて、順に確認しましょう。その次に、ホットストレージについて考察します。ホットストレージとは、インターネット上でビットコインを保管する方法です。

1.USBメモリや外付けハードディスクで保管

USBとHDD

今回紹介します方法の中では、これが最も簡単かもしれません。USBメモリなどの外部記憶装置の価格は高額ではありませんし、いろいろな店で簡単に買うことができるからです。

USBメモリなどに情報をバックアップしたら、なくさないように保管しましょう。なくしてはいけませんというのは、現金と同じイメージです。

ただし、ビットコインを使うたびにUSBメモリからデータを読み込んで使うのは利便性が良いとは言えないでしょう。

そこで、日常的に使う程度の少額のビットコインは、常にパソコンやどこかの業者のサイトに保管しておき、普段使わないような大きめの額についてはUSBメモリで保管するというのが現実的かもしれません。

なお、下で紹介しますハードウェア・ウォレットに比べますと、使い勝手は良くないでしょう。というのは、ハードウェア・ウォレットは仮想通貨を保管するための手順が明快なのに対し、一般的なUSBメモリ等の場合は、相応の知識が必要になるためです。

2.ハードウェア・ウォレットで保管

ハードウェア・ウォレット

ハードウェア・ウォレットは外部記憶装置です。このため、USBメモリなどと同じ仲間になりますが、ビットコインなど仮想通貨の保存に特化した記憶装置です。このため、その他の余分なプログラムなどを保存できません。

USBメモリなどは、様々な情報を記憶することができます(記憶できなかったら困ります・・・)。すると、意図しないプログラムが入り込んでしまうかもしれません。例えば、ウィルスが典型です。

ハードウェア・ウォレットを使えば、この心配はなくなります。以前はかなり高額な商品でしたが、現在は手頃な値段で買うことができます。日本語マニュアルがある商品もあります。

ビットコインを使う人が多くなるにつれて、ハードウェア・ウォレットの需要はますます大きくなることでしょう。

国内で購入できるハードウェアウォレット

3.紙に印刷(ペーパーウォレット)して保管

QRコード

紙に印刷というのは、まさに”お札”というイメージかもしれません。これを他人に渡すとはすなわち、ビットコインを他人にあげるのと同じことです。

しかし、インターネットの世界からは完全に離れますので、その点では安全に保管できます。ペーパーウォレット作成に対応しているビットコイン業者の例として、Blockchain.infoを挙げることができます。

ビットコインはデータの塊にすぎません。これを紙に印刷するにはどうする?ですが、QRコードを使います(上の絵はQRコードのイメージです)。人が見ても理解不能なQRコードですが、コンピュータだったら読むことができます。

なお、ペーパーウォレットも、使用と保管を繰り返す用途には向きません。保管用ですので、普段使う小さな額は別の方法で保存すると利便性が高いです。紛失や盗難に気を付けましょう。

また、お札(1万円札など)の場合は、汚してしまったり破ってしまったりしたら、銀行で新札と交換してくれます。ペーパーウォレットにはそのような交換制度はありませんので、大切に保管しましょう。

ビットコインをオンラインで保管

ビットコインはデータとして管理されています。ということは、文字列です。そこで、悪意ある人がビットコインを管理しているサーバーなどにハッキングできたら、全てのビットコインを盗んでしまうことも可能です。

しかし、コンピュータにハッキングしようと思うとき、対象のコンピュータがインターネット上に接続されていないと難しいです。

インターネットに接続されていないコンピュータに入り込もうとすれば、誰かにウィルス入りのUSBメモリを差し込んでもらうなど、何か物理的な行動が必要です。

よって、インターネットに接続されていないビットコインは、インターネットに接続されているビットコインよりも安全度が高いと分かります。

インターネットに接続された状態で管理することをホットストレージ(hot storage)、インターネットに接続しない状態で管理することをコールドストレージ(cold storage)といいます。

では、このホットストレージとコールドストレージの間で、セキュリティにどれほどの差があるでしょうか。実例で考察しましょう。

flexcoinの閉鎖に見る安全度の違い

2014年3月3日、ビットコイン取扱業者であるflexcoin(フレックスコイン)がサービスを停止しました。その理由は、ハッキングによるビットコインの盗難です。

盗難日は2014年3月2日です。ビットコインはデータですので、ひとたびハッキングされると、ごっそりとビットコインを盗まれてしまいます。そのためサービス継続が不可能になり、翌日にサービスを停止しました。

しかし、flexcoinで管理していた全てのビットコインが盗まれたわけではありません。flexcoinの公表文書から、該当部分を要約しますと・・・

コールドストレージとはすなわちインターネットに接続しない保管ですから、攻撃するのはとても難しくなります。攻撃は早く実行しないと、セキュリティに検知されてしまうかもしれません。そこで、ホットストレージが狙われたのだろうと予想できます。

下の画面は、取引所が閉鎖された当時のflexcoinのホームページです(現在は違う画面になっています)。ページの左側では、flexcoinが閉鎖された事実が告知されています。そして、右側では追加情報が掲載されています。(引用:flexcoin

盗難に遭いました!と言われて「そうですか、分かりました。」と納得できるはずはありません。業者の選択が極めて重要であること、そして、ホットストレージのリスクについても認識しておく必要があります。

flexcoin閉鎖の告知文

この事例をみると、ホットストレージとコールドストレージのセキュリティレベルが大きく異なることが分かります。

しかし、ビットコインはインターネット上で使ってこそ価値があります。盗まれるのが怖いからと言って、USBメモリなどに入れて金庫に入れっぱなしでは使えません。

そこで、「信頼できる会社」を選ぶことがとても重要になります。

信頼できる会社の判定は簡単ではありません。しかし、各社はセキュリティについてホームページで説明しています。少なくとも、セキュリティについて細心の注意を払っていると確認できる会社と取引しましょう。

詐欺サイトや信用できないサイトの判定方法の例を紹介していますので、ご覧ください。

なお、flexcoinから盗まれたビットコインがどこに行ってしまったのか、その送金先は明らかになっています。この透明性がビットコインの特徴です。

しかし、送金先アドレスは文字列でしかありません。その文字列が誰の所有なのか。これを特定するのは極めて困難です。

コインチェックでも仮想通貨が盗まれた

上記は海外の例ですが、日本でも同様の事件が発生しています。最も有名な事例の一つが、コインチェックです。2018年1月、コインチェックから仮想通貨ネムが5億XEM以上盗まれました。

ホットストレージで保管していたことが、大きな原因の一つでしょう。コールドストレージだったならば、違う展開だったかもしれません。

国内取引所と海外取引所

ここで、想定問題を一つ考えてみましょう。

不運にも、flexcoinとコインチェックの両方に仮想通貨を預けていたとします。そして、2回も盗難に遭ってしまいました。このとき、私たちは資産の回復に努めますが、どちらの取引所の方がやりやすいでしょうか。

それはもちろん、コインチェックです。理由は以下の通りです。

事件や事故に遭わないのが一番ですが、仮に事件に遭遇してしまっても、国内業者ならば何とかなると期待できます。よって、金融庁に登録した正規の取引所で仮想通貨取引をするようにしましょう。

コールドストレージで保管している取引所

以上の通り概観しますと、私たちは「コールドストレージで保管してくれる取引所で売買したい」と感じるでしょう。しかし、どの取引所がどれくらいコールドストレージで保管しているのか、良く分かりません。

このような場合は、ビットバンク(bitbank)が最有力です。というのは、bitbankは、ホットウォレットに顧客資産を全く置いていないからです。完全にコールドウォレットです。

安全を最重要視したい場合、bitbankが選択肢となります。

この次の記事は、実際にPCやスマホにウォレットを作る方法と使い方について【Jaxx】を例にとって紹介します。

ビットコインを始めるには、まずは『ウォレット』を作ろう

×
BitcoinCash公開トレード
BCHの長期投資に挑戦
取引所の選択基準
トレード手法の説明
投資・トレードのリスクについて
長期保有できる方法
取引成績の報告
ウォレットの種類・作成他
ウォレット作成
ウォレットの種類・作り方
ビットコインの保管方法
PC・スマホにウォレットを作る
ビットコイン紛失事例(2件)
ハードウェア・ウォレット【Ledger】
ビットコインの入手方法
ビットコインの入手方法
ビットコインいくらから買える?
無料で確実にもらう方法Ⅰ
無料で確実にもらう方法Ⅱ
ビットコインの購入方法
ビットコインを円に換金・出金
ビットコイン投資、儲かる?
無料配布詐欺に注意!
ビットコインの送金について
送金のしくみ
公開鍵、秘密鍵、アドレス
ブロックチェーンとは?
採掘(マイニング)とは?
自宅PCでマイニング-結果は?
マイニングプールとは?
寄付・クラウドファンディング
ビットコインの仕組み・特徴
ビットコインで何ができる?
3分でわかる!ビットコイン
口座残高・取引履歴は全て公開
口座開設は誰でも自由に
管理者は誰がしてる?
ビットコインの価値
ブロックサイズ問題とは?
ハードフォークはナゼ起こる?
ビットコイン取引所・販売所
ビットコイン取引所
Mt.Gox事件とは
取引所の選択基準
スマホ破損時の対応方法
トレードについて
価格変動が大きい理由
価格差を利用した取引
ビットフライヤーのスマホアプリ
取引業者の特徴・比較
取引業者の特徴・比較(総論)
bitFlyerの特徴
Coincheckの特徴
DMM Bitcoinの特徴
bitbankの特徴
BITPointの特徴
GMOコインの特徴
DeCurretの特徴
Liquidの特徴
SBI VCの特徴
各種手数料の比較
取引可能な仮想通貨の比較
レバレッジ取引の条件比較
ビットコインのスプレッドとは
強制ロスカットになりづらい口座
安全のための取り組み
仮想通貨の取引口座
口座を開設してみよう
DMM Bitcoin口座の作り方
GMOコイン口座の作り方
bitbank口座の作り方
Coincheck口座の作り方
DeCurret口座の作り方
Liquid口座の作り方
BTCボックス口座の作り方
BITPoint口座の作り方
bitFlyer口座の作り方
仮想通貨取引で有利な銀行口座
仮想通貨のチャート分析
何を頼りにトレードするか?
半値戻し-基本~実践
上値抵抗線・下値支持線
三角保ち合い(ペナント)
bitFlyerの高機能チャート
「相場の見通し」の作り方
フラッシュクラッシュ
DMM Bitcoinの比較チャート
仮想通貨の運用方法
ビットコインのトレード方法
含み損リスクを抑える買い方
含み損の問題を解決する
相場を読まずにトレードする方法
成功パターンを身につけよう
貸仮想通貨サービス|GMOコイン
仮想通貨を貸付して利息をもらう
信用取引で低リスクな裁量取引
ビットコインを堅実に増やす方法
ビットコインの自動売買~QUOREA
板情報で取引【BITPoint】
ビットコインのスキャルピング手法
仮想通貨のFXについて
仮想通貨の証拠金取引(FX)
レバレッジ
bitFlyerFXの有意性
スワップポイントとトレード手法
FXと現物取引の価格差について
FX先物取引とは
FXと仮想通貨の融合トレード
リスクの低いビットコイン投資
SBIFXトレードの特徴
マネーパートナーズの特徴
仮想通貨の時価総額など
激変!仮想通貨のシェア【2018年版】
コイン価格は上昇するか?
ビットコインの現状【2017年7月版】
【2017年】仮想通貨の時価総額
【2016年】仮想通貨の時価総額
ビットコインその他
Coincheckでんき
ビットコインの決済サービス
法人向けサービス:bitWire SHOP