アルトコイン(altcoin)とは

アルトコインの種類
この記事の概要

仮想通貨といえば、ビットコインがとても有名です。やはり、最初に世の中に出てきて世界に広まるというのは、先行者利益があるのでしょう。このため、「仮想通貨といえば、ビットコイン」「ビットコインといえば、仮想通貨」というイメージさえあるかもしれません。

しかし、世の中にはビットコイン以外にも数多くの仮想通貨があります。

ビットコイン以外の仮想通貨をまとめてアルトコイン(altcoin)と呼びます。日本語にすると「その他の通貨」という意味になります。

では、なぜアルトコインの種類が多く、現在も増え続けるのでしょうか?

この記事では、数多くあるアルトコインの中から、有望性が高いと思える種類を考えながら、その特徴や購入できる取引所・販売所をご案内します。

アルトコインはなぜ乱立しているのか

理由は簡単です。「ビットコインのプログラムはすべてが公開されているから」です。

ビットコインはP2Pの環境で稼働しています。すなわち、中央管理者がなく、ビットコインのネットワークに参加しているコンピュータ(ノードと呼ばれます)一つ一つにプログラムをインストールして稼働させています。

そこで、ビットコインのプログラムを調べて手を加えれば、技術のある人ならば新しい暗号資産を作ることができます。

新しいアルトコインを作る理由

技術者が新しい暗号資産(アルトコイン)を作る理由は、ズバリ「儲かる可能性があるから」でしょう。

暗号資産のプログラミングができる人は、全世界を見渡しても極めてレアです。そして、仮想通貨を作って成功すれば、わずかな期間で使いきれないほど儲かります。これほど夢のあるビジネスは、なかなかありません。

さらに、「暗号資産を使えば、今までできなかった新しいことができる」という理由もあるでしょう。

新しいことをしたいけれども、既存の暗号資産では実現できない場合、新しく作ろうという話になります(あるいは、既存の暗号資産でもできるけれど、旨味が少ない場合は、自分で新規に作ろうという話になります)。

アルトコインの種類

では、そのような暗号資産は全部で何種類あるのでしょうか。

これを特定することはとても難しいです。というのは、今この瞬間にも新しい暗号資産が公開されているかもしれませんし、誰にも知られずにいる暗号資産もあるのでは?と予想できるからです。

少なく見積もって2,000種類はあると予想できます。2,000種類もあったら、いったいどんな仮想通貨があるのかという把握さえ難しいでしょう。

しかし、実際に送金したりトレードしたりしようとすると、選択肢はとても小さくなります。というのは、広く一般に活発に使われていないと実行できないからです。

私たちがアルトコインに投資する場合、この先有望と思えるアルトコインを選びたいです。しかし、数千種類もある中から『有望』を見極めるのはとても難しいです。

そこで、一つの目安として『時価総額』に注目してみましょう。今後の展開を予測できるとまでは行きませんが、少なくとも「人気」という点において確認できるでしょう。

アルトコインの時価総額トップ10【2019年9月時点】

ビットコインに加えて、取引量が多い(すなわち、人気の高い)暗号資産は以下の通りです。時価総額の多い順に10通貨を掲載しています(2019年9月時点)。coinmarketcap.comからの引用です。

アルトコインの時価総額順位(2019年9月)

上の表を見ますと、ビットコインの時価総額が圧倒的だと分かります。しかし、5年~10年経過したのちも同じ状況かどうかは分かりません。そこで、比較的取引量の多いアルトコインについては、名前くらいは知っておいても良いかもしれません。

10通貨の名称と取引する際の単位を表にしておきます。

名称 単位
Bitcoin(ビットコイン) BTC
Ethereum(イーサリアム) ETH
Ripple(リップル) XRP
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ) BCH
Litecoin(ライトコイン) LTC
Tether(テザー) USDT
Binance Coin(バイナンスコイン) BNB
EOS(イオス) EOS
Bitcoin SV(ビットコインエスブイ) BSV
Monero(モネロ) XMR

また、上の画像にある暗号資産を四角で囲みました。これらの暗号資産については、日本の取引所で売買できます。

アルトコインは数多くあり、また、時価総額の順位変動も大きいです。このため、上位10傑の中で、日本では取引できない暗号資産が出てきます。

しかし、上位5種類については売買できます。時価総額(一番上の画像の"Market Cap"部分)を見ましても、上位と下位では、大きな差があります。日本の取引所は、押さえるべきアルトコインはちゃんと押さえていると評価できそうです。

また、取引所で売買可能なアルトコインは徐々に増えています。今後の取引所の経営努力に期待しましょう。

2018年3月の上位10通貨

参考までに、2018年3月時点における、上位10通貨を確認しましょう。下の表の通りです。

アルトコインの時価総額順位(2018年月)

上位5通貨の顔ぶれが全く同じだと分かります(赤枠で囲った部分)。一方、6位以下の変動が大きいです。上位10傑から消えてしまった暗号資産は、これからどうなるでしょうか。

復活・発展するならば問題ありませんが、このまま衰退するかもしれません。衰退するとはすなわち、価格の低迷(悪くすると、無価値も同然)につながります。

取引所としては、発展リスクと衰退リスクのバランスを考えながら、顧客にサービスを提供することになります。

すると、安全重視の選択になります。

「日本の取引所は、取引可能な暗号資産が少なくて…」という不満が、時折聞こえてきます。しかし、上位5通貨+αくらいで取引できるというのは、理由があるのだと分かります。

有望なアルトコインの価格推移

現在の時価総額の上位5通貨(ビットコインは除く)を『有望』と考えた場合、価格推移はどうなっているでしょうか。それぞれのアルトコインの価格推移を比較してみましょう。

これを調べるのに素晴らしいツールがあります。DMM Bitcoinの「比較チャート」です。

下の日足チャートをご覧ください。4つのアルトコインの値動きを比較しました。

アルトコイン価格推移比較(Dmm Bitcoin)

これは、チャートの一番左(2019年1月1日)をスタートとして、どれだけ価格が上昇したか、下落したかを%で示しています。

このツールを使いますと、暗号資産の価格水準に惑わされず、どの暗号資産の上昇率が大きいかなどを調べることができます。

価格上昇率

さて、上の4つのアルトコインを見ますと、全般的にライトコインの価格上昇率が高いと分かります。しかし、それよりも重要なのは、「どのアルトコインも値動きが似ている」という点でしょう。

差はありますが、上昇するときは全部上昇、下落する時も、全部下落です。すなわち、値動きという点では、特徴があまりないと言えそうです。

価格が跳ね上がるアルトコインは?

アルトコインの値動きに差が出るときは、どのような場合でしょうか。

予想しますと、特定のファンだけでなく、広く一般に有効性が認識されると、そのアルトコインの価格がピョンと跳ね上がる可能性があるでしょう。

さて、そのようなアルトコインは、どれになるでしょうか。

そういう視点からもアルトコインを眺めると、興味深いかもしれません。

暗号資産間の価格変動比較をしたい場合、DMM Bitcoinがおすすめです。簡単で、しかも分かりやすいです。

ビットコインとアルトコインの違い

一般的には、お金(円)を使って暗号資産を買うことが多いでしょう。しかし、ビットコインを使ってアルトコインを買うこともできます。

手元にビットコインがあって、何か有望なアルトコインを見つけたとしましょう。そして、自己資金(円)を使うのはもったいない…と感じる場合、ビットコインで買いましょう。

ビットコインは、暗号資産間の交換を仲介する役割も担っています。

次に、ビットコインとアルトコインの違いについて概観しましょう。

プログラマーがアルトコインを開発する際、ビットコインと全く同じ特徴の暗号資産を作ることはないでしょう。ビットコインと同じならば、わざわざアルトコインを使う必要はないからです。

このため、アルトコインの特徴を一言で書くなら、「ビットコインとは違うというのが特徴だ」ということになります。

では、具体的にどのような点が違うでしょうか。例えば、ビットコインの欠点を改善することにより、違いを出しているアルトコインがあります。ビットコインで指摘されている懸念は、例えば以下の通りです。

ビットコインの懸念事項

これを改善して、「ブロックチェーン作成ペースは数分に1回」「採掘に要するエネルギーはわずか」という違いを出しているアルトコインがあります。

ここでは、代表的なアルトコインをいくつか確認しましょう。

リップル(XRP)

リップル社が開発している暗号資産です。特定の一社が開発しているという点で、ビットコインとは性格が大きく異なります。ビットコインは銀行システムとは独立した存在ですが、リップルは銀行システムを改善しようとするシステムです。

詳細は別記事「リップル(Ripple)とは?ビットコインと比べると良く分かる!」でご確認ください。

イーサリアム(ETH)

アルトコインの代表格といえるのが、このイーサリアムです。イーサリアムのシステムを利用して、別のビジネスを開発・展開できるのが特徴です。投資資金を集める仕組み「ICO」において、イーサリアムを使う例が多数あります。

詳細は別記事「イーサリアムの仕組み-ビットコインとの違い」でご確認ください。

モナコイン(MONA)

アスキーアートでおなじみの「オマエモナー」をモチーフにした暗号資産です。すなわち、日本で開発された暗号資産です。

おなじみの「オマエモナー」

モナコインの場合、暗号資産の売買にとどまらず、モナコインそのものを楽しもうという人々が多いのが特徴です。開発者は、1円ももらっていませんし、あらかじめモナコインを取得することもありませんでした。

この点で、MONAは全員に公平な仮想通貨という特異性を持っています。

詳細は「モナコインとは?」の記事をご確認ください。

アルトコイン取引所・販売所

日本でも、取引所・販売所の数が増えてきました。数が増えると、各取引所は、他社と異なる独自性をアピールする必要が出てきます。独自性がないと、顧客は魅力的な他社に移動してしまうからです。

そこで、各取引所では、取引可能なアルトコインの種類が徐々に増えています。

一番上の表で、上位5傑を赤枠で囲みました。これらの暗号資産を売買できる取引所・販売所例は以下の通りです。

なお、DMM Bitcoinは独自性を強く意識しているかもしれません。というのは、数多くの暗号資産で「レバレッジ取引が可能」だからです。

ビットコインならば、レバレッジ取引は一般的に可能です。

しかし、DMM Bitcoinなら、12種類の銘柄でレバレッジ取引が可能です。DMM Bitcoinでだけ取引できるというのは、有力な独自性です。

レバレッジ取引ができるということは、価格下落局面でも積極的に利食いを狙えるということです。価格下落中は「反転してくれ・・・」と祈るだけだったのに、今ではアルトコインの下落局面で利食いを狙えるようになりました。

DMM Bitcoinの企業努力に感謝しつつ、取引を楽しみましょう。

アルトコイン取引所の比較

それぞれの取引所は以上のとおりですが、では、どの取引所でどんな暗号資産を売買できるでしょうか。一覧にまとめていますので、別記事「ビットコイン取引所・販売所比較【取引できる仮想通貨の種類】」でご確認ください。

アルトコインは、円を使って売買できるのはもちろんのこと、ビットコインを使って売買することもできます。

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