仮想通貨といえばビットコインですが・・
仮想通貨と聞いても良く分からないけれども、ビットコインなら聞いたことがあるという方は多いと思います。それほどまでにビットコインは有名です。
しかし、ビットコインは数多くある仮想通貨の中の一つにすぎません。そのほかにも、イーサリアムやリップルといった仮想通貨が徐々にその勢力を伸ばしています。
では、ビットコインの市場シェアはどれくらいあるのでしょうか。確認しましょう。
ビットコインの市場シェア(2017年版)
2017年1月15日のビットコインの時価総額シェアを調べました。
- 引用元:CoinMarketCap
ただし、仮想通貨と言っても、時価総額がついていない(すなわち、誰にも見向きもされていない)ものが数多くあります。
そこで、時価総額10万ドル以上の仮想通貨についてのみ比較対象としました。全部で227種類あります。通貨として考えると10万ドルは極めて小さいですが、それでも10万ドルであり、大きな額です。227種類もの仮想通貨の時価総額が10万ドルを超えています。
最初に、棒グラフで確認しましょう。

縦軸と横軸が赤線で描かれています・・・というわけではありません。一番左がビットコインです。時価総額は130億米ドルを超えます。第2位以下は圧倒的に小さいので、まるで横軸みたいに見えてしまいます。
それほどまでに、ビットコインの市場シェアは圧倒的です。85.0%です。棒グラフでは分かりづらいので、円グラフにしましょう。

円グラフで表現しても、その圧倒的な市場シェアの様子が良く分かります。
では、リップルやライトコインといった仮想通貨と比較すると、ビットコインの時価総額はどれくらい大きいのでしょうか。今度は、時価総額1億ドル以上の仮想通貨に絞った棒グラフをご覧ください。
時価総額が1億ドルを超える仮想通貨は6種類あります。

- BTC:ビットコイン
- ETH:イーサリアム
- XRP:リップル
- LTC:ライトコイン
- XMR:モネロ
- ETC:イーサリアム・クラシック(イーサクラシック)
1億米ドルというと途方もない金額のはずですが、ビットコインの前では全てが誤差のような小さな数字に見えてしまいます。それほどにビットコインの時価総額は圧倒的です。
なお、今回のデータを引用したCoinMarketCapを見ますと、仮想通貨の種類は700を超えます。
ビットコインが世界的に有名になってから、まだ長い年月が経過したわけではありません。しかし、すでに6つの仮想通貨が1億米ドルの価値を持ち、そして227もの仮想通貨が10万ドルの価値を持っています。
すなわち、プログラミングの腕に覚えのある人とマーケティング能力が高い人が組んで仮想通貨を開発すれば、もしかして数年で億万長者になれるかも?ということです。仮想通貨の価値が出てから買うのではなく、無料の時にごっそりと所有して価値を付ければ良いからです。
おそらくは、その実現を夢見て頑張っているプログラマーが大勢いることでしょう。
ビットコインの市場シェアって90%超ではないの?
なお、ビットコインの時価総額シェアについて、90%以上という記憶のある方も多いと思います。その数字は正しいでしょう。2015年あたりではそれくらいの市場シェアがあったはずです。
イーサリアム等のアルトコインが頑張っているため、相対的にビットコインのシェアが低下していると予想できます。
しかし、だからと言ってビットコインの将来は暗いかも?と考える必要はないでしょう。というのは、今回、市場シェアを計算したのは2017年1月15日を基準にしているからです。ビットコイン価格は9万円台です。
そのわずか10日前、2017年1月5日のビットコイン価格は15万円を超えていました。全く金額が違います。
手元に1月5日のデータがないため、市場シェアの計算は困難です。しかし、今回の計算で得た85%よりも大きなシェアだろうことは容易に想像できます。
よって、ビットコインの時価総額シェアについては「圧倒的に大きい」くらいに捉えるのが良いのでは?と思います。