

ビットコインはビジネスに有効
ビットコインは、ビジネスを展開する企業にとっても朗報です。特に、決済額が少額のビジネスや薄利多売のビジネスに有効です。
現金以外の決済方法
現金をやり取りしないで決済する方法には、クレジットカード、Suica、Pasmoやnanacoなど、様々な種類があります。しかし、決済額が少額のビジネスや薄利多売のビジネスにとって、これらを導入するのは苦悩を伴います。
お客さんにとっては、カードを出すだけで支払いができますから、とても便利です。小銭をジャラジャラ出す必要はありませんし、利用額によってはポイントもたまります
しかし、売る側にとっては、「手数料」の問題が大きくのしかかります。
クレジットカードの場合、決済手数料が数%程度(業者により異なる)かかります。薄利多売のビジネスから見れば、売上高の数%の手数料は死活問題になりかねません。このことが理由で、今でも現金のみで支払い可能な店舗は少なくありません。
ビットコイン決済を導入すると
ビットコインはこの状況を劇的に変える力を秘めています。というのは、決済手数料が極めて小さいからです。クレジットカードなどとは比較になりません。
ビットコインならば導入できるというビジネスは多数あると予想できます。より多くの消費者がビットコインを使うようになれば、ビットコインでの支払いOKという店舗が数多く出てくると予想できます。
なお、ビットコインでの支払いについて、(解決済みではありますが)3つ問題点がありますので確認しましょう。それは、以下の通りです。
1.ビットコインでの支払いが承認されるまでに10分程度を要する
日々の買い物の支払いで、ビットコインで決済しようと思ったら「10分お待ちください」と言われてしまったとしましょう。すると、二度とビットコインを使って支払いをしようとは思わないでしょう。
その場ですぐに支払いが完了しなければ利用価値がありません。
2.決済したはずが、分岐のブロックが非承認されることにより決済されなくなる
ブロックの分岐についての詳細は別記事「51%攻撃とは何か?」をご覧ください。ビットコインでは、稀にですが、送金リクエストが非承認されることがあります。すなわち、送金がなかったことにされてしまう場合があります。
代金をビットコインで受け取ったと思っていたのに、後から確認したら非承認でビットコインを受け取れていなかったということがあっては大変です。
3.ビットコインで受け取っても、使い勝手が悪い
お客さんがビットコインで支払っても、事業者としてはビットコインのままでは使い勝手が悪いです。仕入れ業者にビットコインで支払うわけにはいきませんし、給料もそうです。円で支払う必要があります。
ビットコインをいつでも確実に円に交換できれば良いのですが、仕事の合間にビットコインの売買をするわけにはいきません。
・・・しかし、これらの問題点を解決したうえで、事業者向けにビットコインで決済するサービスを提供している会社があります。その会社と契約すれば、即時決済に対応してくれますので、この問題を回避することができます。
すなわち、
「お客さんがビットコインで支払ったら、その場で決済完了。ビットコインのまま保有もできますし、すぐに円に換金して保有することも可能。利用料は安価」
ということです。
このビットコイン決済サービスを導入している取引所の例としては、以下の通りです。決済手数料はおおむね1%以下となっています。
- ビットフライヤー(bitFlyer):決済手数料は1%以下
- ザイフ(Zaif):決済手数料無料