

GMOで仮想通貨の売買ができる
仮想通貨の4つの取引方法
GMOコインでは、仮想通貨を4つの方法で取引できます。以下の通りです。
- 取引所の現物取引
- 取引所のレバレッジ取引
- 販売所の現物取引
- 仮想通貨FX
どれも、似たような単語です。良く分からない感じかもしれませんが、それぞれ特徴を持っています。簡潔に分類してみます。
4つに共通する点:
仮想通貨を売買できること
当然といってしまえば当然の共通点です。しかし、とても重要な点ですので、確認の意味を込めて共通点としました。
その他、以下の通り分類できます。
仮想通貨を外部ウォレットに送信可能:
・取引所の現物取引
・販売所の現物取引
仮想通貨を外部ウォレットに送信できない:
・取引所のレバレッジ取引
・仮想通貨FX
なお、取引所でレバレッジ取引する場合、別途手数料を支払えば、外部に送信できる仮想通貨を入手できます。
しかし、わざわざ手数料を支払うならば、始めから取引所で仮想通貨を買った方が合理的です。
入金額と同額まで取引可能:
・取引所の現物取引
・販売所の現物取引
入金額以上の金額で取引可能:
・取引所のレバレッジ取引
・仮想通貨FX
レバレッジ取引やFX取引は、入金額よりも大きな金額の取引ができます。これが、大きな特徴です。
取引がうまくいけば、入金額に比べて大きな収益を得ることが可能です。同時に、入金額に比べて過大な損失にもなり得ますので、注意が必要です。
では、各サービスについて、一つずつ確認しましょう。
- GMOコイン公式サイト:https://coin.z.com/jp/
取引所の現物取引
取引所とは、顧客同士で仮想通貨を売買する場所です。ここで、自分が持っているビットコインを売ることができます。また、GMOコインに入金した金額の範囲内で、ビットコインを買うことができます。
ビットコインそのものを売買することから、「現物取引」と呼ばれます。
下は、売買の注文価格と数量を示した表です。一般的に「板(いた)」と呼ばれます。

上半分は、売り注文です。そして、下半分は、買い注文です。真ん中の列に、注文された価格が並んでいます。
例えば、赤枠部分は直近で取引が成立したときの価格です。1,122,627円で売買が成立しました。
そして、青枠の読み方は、「1BTC(ビットコイン)あたり1,122,118円の価格で、0.8649BTCだけ買いたいという注文が出ていますよ」という意味です。
どこかの誰かが、このような注文を出したということです。この価格で売ってもいいなと思えば、売ることができます。
板情報の特徴は、「顧客の発注状況が簡単に分かる」という点です。上の画像を見れば、どの価格でどの数量の買い注文が出ているか、売り注文が出ているか、すぐに分かります。
この情報を利用して、取引することも可能です。
また、売る人も、買う人も、GMOコインの顧客です。これが、取引所の特徴です。
そして、ビットコインそのものを売買します。買ったビットコインは、自分のものです。外部に送信できますし、別の機会に売ることもできます。
板情報を読みやすくする
なお、上の板情報を見ますと、価格がとても細かいです。
青枠の数字は、1,122,118円です。ここまで細かい数字でなく、もっと丸い数字で分かりやすくしたいという場合、できます。
板情報の一番上に、「OFF」と書いてあるプルダウンリストがあります。ここをクリックして、例えば「1,000」を選んだとします。
すると、下の板情報になります。1,000円未満の数字が、全て「000」にまとめられています。
「1,122,000円台の買い注文は0.8607BTCです」と読みます。とても読みやすくなりました。なお、10を選択すれば、1の位が全て0になります。
数字が丸い方が良いか、1の位まで正確な方が良いか、お好みで決めることができます。

取引所のレバレッジ取引
上は、自分が持っているビットコインを売る、あるいは、自分が入金したお金の範囲内でビットコインを買う、という方法でした。
次に、入金額よりも大きな額で売買できるレバレッジ取引を確認しましょう。
取引所ですので、板情報は見た感じ同じです。最低取引数量が0.01BTCですので、発注数量の桁(小数点以下の数字)が違います。

取引所のレバレッジ取引の特徴を2つ挙げますと、以下の通りです。
- ビットコインを持っていなくても、売りから取引を始められる
- 入金した金額以上の取引ができる
これらの意味につきましては、別記事「ビットコインでFX(証拠金取引)はできるのか?」でご確認ください。FXで説明していますが、取引所のレバレッジ取引でもほぼ同じです。
入金額よりも大きな取引をして、アグレッシブに収益を狙っていきたいときに有利な取引方法です。
また、売りから始めることができますので、「ビットコイン価格はこれから下がるだろう」と思う時にも便利です。売りから取引を始めて、価格が下落したところで買い戻せば、成功です。
なお、この取引では、基本的にはトレード収益を狙います。すなわち、買ったビットコインを外部に送金できません。
どうしても送金したい場合は、手数料を別途支払って、外部への送金が可能になります。
販売所の現物取引
取引所の現物取引とレバレッジ取引は、顧客同士が売買する方法でした。一方、販売所は、「企業運営者と顧客が取引する方法」です。
GMOコインの販売所で売買する場合は、「GMOコインと顧客が取引する」ことになります。販売所の取引画面は、以下の通りです。

取引所と比較して、雰囲気が大きく異なることが分かります。数多くの種類の仮想通貨で売買できる点は、同じです。
違うのは、価格の表示方法です。
画像右上に、「売却価格(円)1,105,279」とあります。顧客は、自分が持っているビットコインを、この価格で売却できます。
また、「購入価格(円)1,138,943」とあります。顧客は、この価格で買うことができます。
売却価格と購入価格について、取引所と比較しますと、以下のことが分かります。
- 販売所は、取引所よりも安い価格で売る
- 販売所は、取引所よりも高い価格で買う
販売所で売買すると、どこにも良い点がないように見えます。しかし、良い点があります。それは、まとまった数量でも売買できるという点です。
取引所の場合、どれだけの数量を売買できるか、それは注文状況次第です。取引が閑散としていれば、価格は魅力的でも希望の数量を売買できない場合もあるでしょう。
しかし、販売所ならば、大きな数量でも売買できます。これが魅力です。比較的大きな数量で売買したい人向けの取引方法です。
仮想通貨FX
最後に、仮想通貨FXです。下の画面は、価格情報です。3つだけ掲載していますが、他の売買方法と同じく、全部で5種類の仮想通貨の取引が可能です。

FXの仕組みは、別記事「ビットコインでFX(証拠金取引)はできるのか?」でご確認ください。FXの面白さが分かります。
取引所のレバレッジ取引と比較して、すっきりした価格情報画面なのが特徴です。すなわち、分かりやすいです。
そして、売り価格と買い価格の差(スプレッド)を見ますと、販売所の現物取引のように広くありません。すなわち、スプレッドを気にしないで取引できます。
なお、仮想通貨FXでは、買ったビットコイン等を自分のものにすることはできません。すなわち、反対売買して損益を確定させます。
- GMOコイン公式サイト:https://coin.z.com/jp/
取引手数料などのコスト
以上、4つの取引方法を確認しました。どれで取引すれば良いのかを比較するために、もう一つ確認しましょう。各種手数料です。
共通の手数料
円の即時入金 | 無料 |
---|---|
円の出金 | 無料 |
仮想通貨入金 | 無料 |
仮想通貨出金 | 無料 |
入金も出金も無料です。なお、「即時入金」とは、入金手続きをした瞬間に、取引口座に入金が反映されるという、素晴らしいシステムです。
今取引したいなと思えば、即時入金して取引できます。振込よりも圧倒的に有利です。
取引手数料については、4つの取引方法で少しずつ違います。確認しましょう。
注文手数料
取引所(現物取引) | Maker △0.01%、Taker 0.05% |
---|---|
取引所(レバレッジ取引) | 無料 |
販売所 | 無料 |
仮想通貨FX | 無料 |
MakerとTakerの違いにつきましては、下の通りです。
Maker:板情報に指値注文を掲載して、取引を約定させる取引
Taker:板情報に載っている売買情報に基づいて、成行で売買する取引
すなわち、Makerは、誰かが「その価格で取引してもいいよ」と言われるのをジッと待ちます。Takerは、板情報に載っている注文を使って取引します。
どちらの顧客も必要ですが、Makerの方が重要です。Makerは、ジャンケンで先に手の内を晒して、相手に「それで取引してもいいよ」と言ってもらう役割だからです。
そこで、Makerで取引する場合の手数料をマイナスにしています。すなわち、取引すると手数料をもらえてしまいます。
株でも何でもそうですが、取引したら手数料をもらえる金融商品は、ほとんどないでしょう。Makerの有利さが分かります。
レバレッジ手数料
取引所(現物取引) | - |
---|---|
取引所(レバレッジ取引) | 0.04%/日 |
販売所 | - |
仮想通貨FX | 0.04%/日 |
レバレッジ手数料とは、レバレッジ取引をする場合の手数料です。よって、現物取引には発生しません。
例を挙げますと、レバレッジ取引(または仮想通貨FX)で100万円分を買って持っているとしましょう。この場合、日本時間午前6時になると、手数料として400円を支払います。
ということは、午前6時になる前に取引を終了(決済)すれば、この手数料は不要になります。
レバレッジを利かせた取引は、短期の回転売買に向いた方法だと分かります。
4つの取引方法の比較【どれが有利?】
以上、4つの取引方法を確認しました。次に、どの方法が有利なのかを確認しましょう。これは、取引の目的によって変わってきます。
仮想通貨を自分のものにしたいとき
仮想通貨を自分のものにしたいとはすなわち、仮想通貨を所有したい場合です。長期でずっと保有したい、外部のウォレットに送金したいなど、自分の思い通りにできます。
この場合、選択肢は2つになります。取引所の現物取引か、販売所での購入です。
価格面で有利なのは、取引所です。一気に大きな数量を買いたい場合は、販売所の方が有利な場合があります。取引所を使うことが多くなるでしょう。
積極的に売買したい場合
積極的に売買したいとは、自己資金よりも大きな取引をしたり、売りから取引してみたりしたいという場合です。
この場合、選択肢は2つになります。取引所のレバレッジ取引か、仮想通貨FXです。
どちらが有利か?ですが、これは好みによる部分が大きいです。と言いますのは、レバレッジ手数料など、基本事項で共通する部分が大きいからです。
板情報が好きだという場合は、取引所のレバレッジ取引です。スッキリした画面の方が良いならば、仮想通貨FXです。
取引ツール
最後に、取引ツールを確認しましょう。GMOは、グループ会社にGMOクリック証券があります。株取引や外為FXで経験を積んでいますので、仮想通貨でもその能力を発揮しています。
下の取引画面は、PC用です。取引に必要な情報が、全て詰まっています。PCは、スマホと比べて画面が圧倒的に大きいのがメリットです。

仮想通貨ウォレット
仮想通貨ウォレットは、スマホで簡単に扱えるアプリです。
下の画像は、GMOコインからの引用です。スマホ画面は小さいのですが、すっきりと見やすい画面に仕上がっていることが分かります。
こんなにスッキリしているのに、仮想通貨の取引(購入・売却・レバレッジ)、日本円の入出金、仮想通貨の預入・送付、口座情報の確認・更新などができるので便利です。

ビットレ君
外為FXなどをされている皆様には、すっかりおなじみだろうビットレ君です。仮想通貨FXのツールです。
タップ1回で発注可能なスピード注文や、高機能なチャートなど、とても使いやすい画面になっています。

GMOコインのまとめ
以上、GMOコインの特徴を概観しました。何といっても特徴的なのは、仮想通貨を売買する方法が4種類あることです。
そして、取引の方法によっては、手数料をもらえる(!)ということです。支払うのではなく、もらいます。
さらに、株取引などで得た経験をフルに生かしたスマホアプリを搭載しています。GMOは、あらゆる業界に進出していると思えるほど、業態が広いです。仮想通貨の分野でも、その能力を存分に発揮して、私たちの仮想通貨ライフに貢献してくれます。
- GMOコイン公式サイト:https://coin.z.com/jp/