

自分の口座【ウォレット(wallet)】を作ろう
ビットコインを始めるには、どうすればよいでしょうか?
銀行口座だったら、銀行に行けば作れます。証券口座だったら、基本的には証券会社です。ということは、ビットコインを扱う会社があって、そこに行けば口座を作れるのでしょうか。
回答としては、どこかの会社のホームページにアクセスしてウォレット(wallet)を作ることができますし、自分のパソコンに自由に作ることもできます(ビットコインでは、口座のことをウォレットといいます。英語で「財布」の意味です)。
会社のホームページにアクセスしてウォレットを作るのはイメージしやすいですが、自分のパソコンに自由に作るというのはイメージが難しいかもしれません。これは、以下のようなカラクリがあります。
ビットコインの仕組みはプログラムで作られていますが、そのプログラムはすべて公開されています。そこで、そのプログラムを自分のパソコンにインストールすれば、自分で自由にウォレットを持つことができます。それが仮想通貨の保管場所になります。
ウォレットの口座番号
口座番号にあたるものはビットコインアドレスと呼ばれますが、これも自分で自由に設定することができます。口座を自由気ままに作ると、他人と重複してしまうのでは?と心配になりますが、そこはプログラムがうまく調整してくれます。
また、口座を特定するための桁数は27~34ありますので、一人でいくつもアドレスを作ってOKです。例として、34桁の数字でアドレスを表現してみましょう。
ビットコインアドレス(例)
1NE4LdBDav5TeNtVC6LpnCGJyLcPzuNC4V
日本国民の人数は1億2,000万人くらいです。数字で表すと、こんな感じです。
120000000
桁数が全く違います。しかも、ビットコインアドレスは数字だけでなく「英数字」で作られます。1億2,000万人全員がビットコインをするとは思えませんし、重複しないで数多くのアドレスを作れることが分かります。
マルチシグ対応アドレス
なお、ビットコインアドレスを見ますと、数字の「1」から始まっています。そのほか「3」から始まるものもあります。これは、以下の違いです。
- 先頭番号1:マルチシグ未対応(シングルシグ)
- 先頭番号3:マルチシグ対応
マルチシグの場合、ビットコインを送信する際に、秘密鍵(シークレットキー)が複数必要です。その分、ハッキング等に対するセキュリティが高いです。1の場合は、1つの秘密鍵で送信できます。このように、アドレスは一定のルールに基づいて作られています。
ウォレットはどこに・どうやって作る?
上記したように、ウォレットは自分のパソコンやスマホ、インターネット上など、オフラインでもオンラインでも作ることが出来ます。
それぞれの作成方法や特徴、注意点がありますので、確認していきましょう。