

詐欺コインや消滅したコインが多数|仮想通貨の現状

仮想通貨は、プログラミングの技術さえあれば誰でも作れます。すると、色々な仮想通貨が作られます。ここでは、詐欺コインや、既に使われなくなった仮想通貨などについて概観しましょう。
世の中から忘れられた仮想通貨
ビットコインが開発されたのは2009年です。そして、世の中で大きく話題に上ったのは2014年以降でしょう。仮想通貨の歴史は浅いですが、既に世の中から忘れられた仮想通貨が数多くあります。
このような仮想通貨を集めたサイトがあります。「Dead Coins」です。この記事を投稿した時点で746種類の仮想通貨が登録されています。
ここに掲載されたものが全てというわけではないでしょう。
というのは、ユーザーが多い仮想通貨を探すのは容易ですが、消えてしまった仮想通貨を探すのは大変だからです。仮想通貨の世界は発展が目覚ましく、数か月前の情報さえ古臭く感じることがあります。消えてしまった仮想通貨を思い出すだけでも大変です。
消滅したコイン一覧の印象
もう使われなくなった仮想通貨一覧を見て感じるのは、「見たことも聞いたこともないな」という仮想通貨がとても多いことです。
この理由ですが、開発者が仮想通貨を作って公開したものの、世の中からほとんど見向きもされないで消えていったからだろうと予想できます。
では、「Dead Coins」の分類に従って、比較的有名な仮想通貨を見てみましょう。
詐欺コイン
詐欺コインとは、他人の財産を盗むことを目的として作られた仮想通貨です。あるいは、当初は真っ当な仮想通貨だったのに、開発者が途中で方針転換して詐欺コインになってしまった、という例もあるかもしれません。
詐欺の方法としては、新しい仮想通貨を公開して一定の額を販売した後、いきなりウェブサイトを閉鎖・開発者は逃亡という例が見られます。その仮想通貨を買った人は、途方に暮れることになります。
詐欺コイン一覧の中に、比較的有名なものが見つかりました。
ビットコネクト(BitConnect)
ビットコネクト(BitConnect、BCC)は、仮想通貨の時価ランキングで上位に位置したこともある、比較的有名な仮想通貨です。このような仮想通貨も詐欺コインとして世の中から捨てられていくのですから、仮想通貨は大変な世界です。
価格推移を確認しましょう。「coinmarketcap.com」からの引用です。

2017年12月から2018年1月にかけて一時は440米ドルあたりまで価格が高騰しました。しかし、2018年1月、BCC特有の制度だった「レンディング」(BCCを他人に貸して、金利を得る仕組み)が突然終了しました。
これを受けて、BCC価格は暴落。この記事を投稿した時点で2ドルくらいの価値になっています。
なお、2ドルの価格が付いているということは、この記事を投稿した時点でも取引されているということです。仮想通貨は、開発者が放棄しても、誰かのコンピュータで稼働する限り生き続けます。
この2ドルという数字ですが、かなり大きな額です。というのは、時価総額で2,100万ドル(20億円以上)の価値になるからです。よって、まだ多数のユーザーがいると予想できます。
ビットゼニー(BitZeny、ZNY)
「消滅した仮想通貨」のカテゴリーに、ビットゼニー(BitZeny)がありました。これは、日本で開発された仮想通貨です。ある人(氏名等不詳)が2014年に開発・公開したのですが、その後開発は進まず、放置されていました。
よって、消滅というカテゴリーに入っているのでしょう。
しかし、仮想通貨は、ユーザーさえ存在すれば生き続けます。ビットゼニーも同様です。
ビットゼニーを利用するコミュニティが存在します。また、マイニングプール(マイニングするための個人の集まり)がいくつもあります。そして2017年末、行方不明だった開発者が復帰宣言したのを機に、コミュニティ活動は活発になっているようです。
ここで、ビットゼニーの価格推移を確認しましょう。

2014年の公開後、ほぼ価格が付かない状態で推移しました。しかし、2017年末に突如として暴騰し、0.4ドルくらいになりました。ほぼゼロ円の状態から40円くらいまで一気に価格が上がるのは、さすが仮想通貨といったところです。
その後、価格は急落しています。
今後のビットゼニーですが、価格はどうなるか不明です。しかし、今後も生き残るのでは?と予想できます。というのは、全く価格が付かないような時期でも生き残ってきたからです。
価格水準が低いので、投げ銭などをして遊ぶのに適しているかもしれません。
詐欺コインや消滅コインの特徴
詐欺コインや、使われなくなったコインの特徴で共通するのは、「価格が付かない」「価格が付いても、結局は暴落する」という点でしょう。
詐欺コインに手を出すべきではありませんが、巧妙に仕組まれてしまうと判断が難しいです。また、詐欺でなくても、今後も多くの人に使われる仮想通貨であり続けるかどうかというのは、事前に判断するのは困難です。
よって、仮想通貨を売買する際は、損して資金を失っても仕方がないと思える範囲で楽しみましょう。
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