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ビットコインのマイニングで消費される電力量について

ビットコイン価格が高値で推移し、そしてビットコインを欲しいと思う人が増えると、マイニングで稼ごうという人も次々に出てきます。

多くのビットコインを手に入れるには、買うかマイニングするかが選択肢になります。買うのは簡単ですが、お金が必要です。一方、マイニングも設備投資が必要ですが、買うよりも効率的にビットコインを得られるかもしれません。

そこで、多くの法人等がビットコインのマイニングに次々に参入しています。

ここで、一つ問題が出てきます。マイニングに要する電力消費量です。これがとてつもない大きさになっています。果たして、ビットコインは今後も今の姿のまま存在できるでしょうか。考察しましょう。

ビットコインのマイニングに必要な計算量

ビットコインは、およそ10分ごとに新規発行されます。その新規発行を巡って、多くのマイナー(採掘者)がコンピュータを稼働させています。

そして、マイナーの数が増えれば、自分が勝てる確率が減ってしまいます。そこで、マイナーはコンピュータの数を増やしたり、新機種を投入したりします。

  • 新規参入のマイナー:新鋭コンピュータを投入
  • 従来からのマイナー:新鋭コンピュータを投入したり、数を増やしたり

この結果、個人でマイニングに参加するのは、既に不可能と思える状況になっています。下の図をご覧ください。2015年末以降の、マイニングに投入されている計算量の大きさをグラフ化したものです(blockchain.infoから引用)。

Bitcoinマイニングのハッシュレートグラフ

グラフの一番上の数字(左上)は、14,000,000テラハッシュ(TH/s)です。途方もない大きな数字ですが、ここではこの数字の意味は脇に置いて、グラフの推移をご覧ください。右肩上がりになっていることが分かります。

さらに、ゆっくりと右肩上がりになっているのではなく、角度が大きくなっていることが分かります。すなわち、新規のコンピュータ投入競争が激しくなっているということです。

・2015年12月: 800,000 TH/s くらい
・2017年11月:11,000,000 TH/s くらい

わずか2年弱で、マイニングに投入されている計算量が桁違いに大きくなっていることが分かります。マイニングで勝利するには、高い計算力が必要です。このグラフはその様子を表していますが、問題がないわけではありません。

電力消費が膨大になっているのです。

マイニングに要する電力消費量

では、ビットコインのマイニングで消費している電力は、どれくらいあるでしょうか。Digiconomistからの引用で考察しましょう。2017年10月26日から2017年11月24日までのものです。

マイニングに要する電力消費量グラフ

縦軸の単位はTWh/年です。しかし、よく分からない単位です。そこで、グラフそのものを見ましょう。ほぼ一直線に右肩上がりになっている様子が分かります。すなわち、グラフの期間はわずか1か月ほどなのに、毎日のようにマイニング機器が新規投入されているということです。

では、この電力消費は、一体どれくらい大きいのでしょうか。各国の電力消費量と比較します(2017年11月時点)。

マイニングに要する電力消費量グラフ

ビットコインを1つの国だと考えますと、電力消費量は第64位にランキングされます。第61位はデンマーク、そして第66位はスロバキアです。これらの国々で消費される電力と、ビットコインのマイニングで消費される電力が同等になっています。

直感的に考えても、これは健全ではないのでは?と感じることでしょう。

電気は、私たちの生活を支えるために作られ、そして消費されています。生きていくために欠かせないものです。その電力が、ビットコインのマイニングに大量に投入されているのです。しかも、その量は日々増大しています。

さらに、電気はタダで作られるものではありません。水力発電・火力発電・原子力発電など、少なからず環境に負荷を与えながら作られています。

この電気が、マイニングに集中投入されています。今後、ビットコインはどうなるでしょうか。

ビットコインマイニングの長期見通し

このビットコインマイニングの競争は永遠に続いて、消費電力量も増加の一途となるでしょうか。そうならない可能性があるでしょう。その理由を2つ考察します。

理由1:ビットコインの半減期

ビットコインでマイニングすると、新規発行されたビットコインが手に入ります。この新規発行量ですが、時とともに半減を繰り返す設計になっています。

ビットコインの新規発行量は、当初50BTCでした。そして、ブロック数が21万に達するたびに、数量は半減し、2016年~2020年の報酬は12.5BTCになっています。その後、さらに減少を続けます。

すなわち、マイナーにとっては、競争条件は不利になる一方です。

  • 新規参入者が多く、新鋭機器を追加的に導入しなければならない
  • マイニング報酬で得られるビットコインは、時を経るにつれて減少する

よって、マイナーはどこかで経営が行き詰る可能性があります。この過程で、新規参入者は減少し、離脱者が増加するでしょう。すなわち、マイニングに必要な電力量も減少していきます。

この過程で問題になりうるのは「マイニングの寡占化・独占化」ですが、電力問題とは異なりますので、ここでは省略しましょう。

理由2:優秀なアルトコインの開発と普及

ビットコインが世の中に出た後、様々な優秀な仮想通貨が出現しています。その中には、消費電力量がわずかで済むものもあります。

ビットコインの消費電力量問題などが世の中に認知され、性能が高くて電力消費も少ない仮想通貨に需要が徐々に移る可能性は、否定できないでしょう。これはビットコインの消滅を意味するわけではないでしょうが、バランスが取れるどこかに落ち着く可能性があります。

以上の通り考察しますと、ビットコインマイニングの電力消費は問題であるものの、電力使用量はどこまでも無限に大きくなるわけではなさそうです。

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