ビットコインを「一つの銘柄」として考えると

ビットコインの話題が世間に上るようになって、一定の期間が経過しました。ビットコインの取引所も数多くありますので、取引も活発になってきたということでしょう。

そこで、ビットコインの時価総額について考察します。ビットコインを「一つの銘柄」と考えるとき、時価総額はどれくらいでしょうか。株式と比較しても上位に来るでしょうか。それとも、まだまだでしょうか。

なお、株式の時価総額は日々変動します。ビットコインの場合は、さらに激しく変動します。そこで、この記事を執筆した2017年2月時点の時価総額で検討します。

ビットコインの時価総額

最初に、ビットコインの時価総額を確認しましょう。下のグラフはblockchain.infoからの引用です。海外のサイトですので、縦軸の単位は米ドルとなっています。また、横軸は月を示します。1年間の推移グラフということになります。

bitcoin時価総額(2017年2月)

上のグラフを見ますと、時価総額が順調に伸びている様子が分かります。「順調」という表現は正しくないかもしれません。というのは、グラフは右肩上がりですが、その傾きが次第に大きくなっているように見えるからです。

世の中の認知度が広まるにつれて、ビットコインに新規参入するユーザーが増えていきます。それを反映しているのかもしれません。

さて、グラフの一番右(2017年2月19日)の数字が、ビットコインの現在の時価総額です。確認しますと、17,086,510,375米ドルでした。桁が大きすぎて良く分かりません。ざっくり書きますと、170億米ドルです。大雑把に円換算しますと、2兆円くらいです。

この2兆円という数字ですが、大きいでしょうか。それとも、小さいでしょうか。

個人の感覚で見れば、もちろん巨額です。大きすぎてイメージが難しい額です。しかし、全世界で取引されるという視点で考えますと、2兆円はどうなんでしょうか。

ビットコインの時価総額と株式を比較

そこで、日本の株式市場(東証)と比較してみましょう。日本には何千という株式が上場されており、毎日のように取引されています。ビットコインも毎日取引されますから、比較対象としてちょうど良いでしょう。

日本株で時価総額が2兆円と言いますと、順位はおよそ60位です。

上場銘柄数が数千あることを考えると、60位というのは極めて上位と言えます。しかし、「日本株」で一つの投資対象、そして「ビットコイン」で別の一つの投資対象と考えると、その差は歴然です。

日本株全体とビットコインを比較してしまうと、ビットコインの時価総額は誤差のような小さい金額になってしまいます。このような小さな時価総額の銘柄(ビットコイン)をめぐって、世界中で取引されているということになります。

このように考えると、ビットコインはまだまだ小さな投資対象であり、大きな額を自由に売買することは難しいと言えるでしょう。

試しに、日本の取引所で最も取引が活発なのはビットフライヤー(bitFlyer)ですが、bitFlyerで100万円~1,000万円規模のビットコインを成行(なりゆき)で買ってみるとしましょう。おそらく、価格が大きく暴騰することでしょう。というのは、その規模の買い注文に対応する売り注文がないからです。

このように考えると、ある程度のまとまった額でビットコインを売買するには、規模がまだ小さいと言えます。

ビットコインは取引対象にならないのか?

では、ビットコインは日本株に比べてダメなのか?トレードの対象にならないのか?ですが、その理解は正しくないでしょう。もう一度、下の時価総額グラフをご覧ください。

1年前の時価総額は70億米ドル、そして現在の時価総額は170億米ドルです。時価総額が2.5倍になっています。この成長力が大きな魅力です。

日本株の場合、個別銘柄の情報によって価格が乱高下します。例えば、世界が注目する大発明があれば、株価は急上昇するでしょう。あるいは、大きなスキャンダルがあれば、株価は大きく下落するかもしれません。

一方、ビットコインにはそのような要因はありません。純粋に需給によって価格が決まります。一般の認知度が高まって「ビットコインを買ってみようかな」という人が増えれば増えるほど、ビットコインの価格は上昇する可能性があります。

ただし、上のグラフからも明らかなとおり、ビットコイン価格は時折急落下します。ビットコイン価格の変動が大きい理由につきましては、別記事「価格変動が大きいビットコイン、その理由」でご確認ください。

魅力が大きいビットコインですが、価格変動リスクもあります。少しずつ、無理のない範囲で取引しましょう。

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