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【仮想通貨】海外取引所はおすすめできない理由-Livecoinの例

2018年5月、モナコインのブロックチェーンが攻撃を受け、海外の取引所が被害を受けました。この取引所のその後の行動を見ますと、海外取引所のリスクが良く分かります。

そこで、損害を受けた取引所(Livecoin、ライブコイン)の公式発表を確認しましょう。

Livecoinの公式発表

モナコインへの攻撃を受けて、Livecoinは公式発表を出しています。趣旨は以下の通りです。

MONAニュース-2018年6月6日

皆様ご存知の通り、先日、モナコインのネットワークが攻撃され、偽りの入金トランザクションで全取引所が被害を受けました。モナコイン開発チームも公式に、この攻撃の存在を認めています。

当社は、偽の入金トランザクションの無効化、あるいはモナコインのブロックチェーンに対する攻撃で取引所が被った損失の補償について、開発チームに複数回連絡を取りました。

そして本日、「開発チームは何らの行動をとらない」という回答を得ました。これを受け、当社は取引約款に基づき、モナコインの入金及び出金を見合わせる措置を継続します。

ブロックチェーンに対する攻撃によって受けた損害の回復について、モナコイン開発チームが何らかの手続きを開始するならば、当社はモナコインの入出金を再開します。

現状に何らかの影響を与えたいと考える顧客の皆様は、モナコイン開発チームに苦情を申し立ててください。

下は、公式発表の原文です(Livecoinから引用)。

Livecoin公式発表

モナコインのブロックチェーンに不備はない

Livecoinの発表を見ますと、責任はモナコイン開発チームにあり、Livecoinには責任は一切ないという主張に見えます。

しかし、モナコインのシステムに欠陥があったわけではありません。ブロックチェーンは正常に稼働しています。攻撃者は、マイニングのルールに基づいて攻撃を仕掛けました。よって、今回の攻撃がありうることは、事前に知られていました。

(ただ、実際には起きないだろうと考えられてきましたが…。)

攻撃者は、マイニングのルールに基づいて攻撃を仕掛ける際、セキュリティが最も弱い取引所(=最も攻めやすい取引所)を選びます。それがLivecoinだった、ということになります。

なお、Livecoinは、「モナコイン開発チームは何らの行動をとらない」という趣旨を書いていますが、実際は、攻撃が難しくなるように改修作業をしているようです。主に取引所向けであり、一般ユーザーに影響のない改修です。

マイニングの仕組みにつきましては、別記事「ビットコインの採掘(マイニング)とブロック認証」でご確認ください。今回の攻撃方法につきましては、別記事「51%攻撃とセルフィッシュマイニング」でご確認ください。

他の仮想通貨の例

この記事では、モナコインが攻撃対象になっています。そして今まで、数多くの仮想通貨が攻撃対象となりました。では、その際、各仮想通貨はどのように対応してきたでしょうか。いくつか振り返りましょう。

ビットコイン(Bitcoin)

ビットコインを狙って取引所が攻撃対象となった事例は、いくつもあります。しかし、これを受けてビットコインをハードフォーク(=攻撃を無効化)した事例はないでしょう。

ネム(NEM)

ネムの事件と言えば、2018年1月のcoincheck(コインチェック)です。日本中が大騒ぎとなったこの事件ですが、NEM財団はNEMのハードフォークを拒否しました。

ダオ(The DAO)

ハッキングを受けてハードフォークしたと言えば、おそらくダオ(The DAO)が唯一ではないでしょうか。これを受けてイーサリアムがハードフォークし、これに反発したグループがイーサクラシックを使用しています。

イーサリアムとイーサクラシックの関係につきましては、別記事「イーサリアムクラシックとイーサリアムの違いについて」でご確認ください。

また、攻撃を受けるたびにハードフォークしていては、仮想通貨の安定性が損なわれます。各取引所自身で、攻撃を受けないようにセキュリティを高めるのが、現実的な解になるでしょう。

Livecoinでモナコインを持っているユーザー

では、これを受けて、モナコインをLivecoinに預けているユーザーはどうなるでしょうか。現時点では、「何もできない」が回答になるように思います。

  • Livecoin:入出金拒否
  • モナコイン:対応拒否

どうしようもありません。では、Livecoinを管轄している国の機関に申し立てしようか…としても、それはできません。なぜなら、Livecoinの所在国は不明だからです。

Livecoinの素性

  • 所在地:不明
  • 代表者:不明
  • 電話番号:不明

ただ、Livecoinはロシア語圏にあるかなあ、と予想できます。と言いますのは、ホームページに以下の案内があるためです。

Our Support Service communicates in Russian, English and Chinese and replies to the Customers’ tickets 7 days a week within working hours (UTC+3).

サポートサービスが対応する時間帯は、「UTC標準時+3時間」です。すなわち、東アフリカ、イスラエル、およびその北側(ロシアを中心とした地域)です。

また、上の案内では、「ロシア語、英語、中国語が利用可能」とあります。英語圏に本拠地があれば、「英語、中国語、ロシア語」という順番になるでしょう。すなわち、ロシア語圏に本拠地があると予想できます。

このように、パズルを解くようなことをしなければなりません。また、結局、運営者が誰だか分かりません。

すなわち、Livecoinに預けたモナコインは、もう自分に戻ってこないと考えるのが自然です。

海外取引所はおすすめできない

結局、海外取引所はおすすめできず、日本の取引所を使うのが最も安全、という結論になります。

今まで、日本の取引所で数多くの事件・事故が発生してきました。それでもやはり、日本国内の登録済み取引所が安全です。何かあったときに、日本の法制度が私たちを守ってくれるからです。

海外取引所を選択するケース

ただ、日本国内の取引所に限定してしまうと、取引可能な仮想通貨の種類が少ないのが欠点です。

「ユーザー自身が英語に堪能で、かつ、全額失われても構わない」という状況ならば、海外の取引所も選択肢になるかもしれません。

トラブルになっても、海外取引所なので日本語は全く通用しないでしょう。英語で全てをこなせる能力が必要です。また、事件が起きると、自分の仮想通貨が戻らない可能性を容易に想定できます。よって、戻らないという前提で取引すべきかもしれません。

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