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仮想通貨の取引の現状(2017年日本版)-億り人は何人?

金融庁で「仮想通貨交換業等に関する研究会(第1回)」が開催され、国内取引所の仮想通貨取引データが公開されました(2018年4月10日)。大変興味深いので、データ分析してみましょう。

仮想通貨の取引量推移

最初に、ビットコインの取引量推移を確認しましょう。2014年度からの推移です。

ビットコイン取引量推移数グラフ

2015年までの取引量は、とても少ないことが分かります。2016年に多少増えたかな?という感じになり、2017年にいきなり大きくなっていることが分かります。レバレッジ取引で56兆円以上、現物取引で10兆円以上という数字です。

2017年の仮想通貨の盛り上がりは大変なものでしたが、それが数字にも反映されています。

次に、ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)についても、同じように取引量の推移を確認しましょう。

アルトコインの取引量推移

下のグラフは、アルトコインの取引量推移です。2017年に大きく数字が伸びたのは、ビットコインと同じです。しかし、いくつか異なる点があります。

アルトコイン取引量推移数グラフ

ビットコイン取引量と異なる点

1.取引数量が少ない

ビットコインのグラフを見ますと、縦軸が60兆円まで表示されています。一方、アルトコインの場合は3兆円になっています。2017年度の実際の取引高は2.2兆円ほどであり、ビットコインに比べてとても少ないことが分かります。

2.現物取引の方が大きい

ビットコインの場合、レバレッジ取引の数量が現物取引を圧倒しています。しかし、アルトコインの場合は逆です。現物取引の方が多くなっています。この理由の1つとして、アルトコインでレバレッジ取引ができる取引所等が少ないことが考えられます。

また、アルトコインは、ビットコインに比べて流動性に難があるかもしれません。これも、現物取引が大きい理由かもしれません。

他の金融商品と比較

仮想通貨は金融商品に位置付けられていませんが、金融商品と同じように扱われています。そこで、他の金融商品のデータと比較してみましょう。

残高の比較

最初に、残高の比較です。すなわち、顧客がどれくらいの資金を投入しているか、の比較です。下のグラフの通りです。なお、「※」が付いている金融商品は、家計のみ(企業の投資額を含まない)の数字です。また、データの引用元は、当記事の最下部でご案内しています。

金融商品の残高比較グラフ

やはりと言いますか、株式や投資信託に比べると、仮想通貨の残高はとても少ないです。しかし、FX(外国為替証拠金取引)や外貨預金と比較すると、いい勝負になっていることが分かります。

そこで、仮想通貨、FX、外貨預金の3つだけで比較してみましょう。

仮想通貨,FX,外貨預金の残高比較グラフ

仮想通貨の残高は、FXよりも少し少ないことが分かります。ただし、上の数字には、ビットフライヤーのデータが含まれていません。ビットフライヤーは業界大手ですから、その数字を加えると、FXを既に超えているかもしれません。

さらに、仮想通貨の場合、「取引所等でなく自分の手元で保管できる」という特徴があります。株式・投資信託・FX等にはない特徴です。

手元で保管している人も多数いると予想できますので、日本居住者が持っている仮想通貨の残高は、上のグラフよりもかなり大きい可能性があります。

他の金融商品と比較

次に、各口座に入金されている金額の分布を確認しましょう。

口座入金額比較グラフ

ほとんどの口座が10万円未満という結果です。50万円未満の口座で90%以上になります。この数字の読み方ですが、少し工夫が必要かもしれません。

例えば、この記事の筆者は口座を10以上持っています。あちこちの取引所で口座を作ったからです。そして、全ての取引所に入金しているか?と言えば、そんなことはありません。使い勝手が良いところに絞って入金しています。

このため、口座単位でなく個人単位で仮想通貨への投資額を考えるとき、最多は10万円未満でなく、10万円~50万円未満になるかもしれません。

億り人は268人?

仮想通貨で1億円以上の資産を築いた人を、「億り人(おくりびと)」と呼ぶことがあります。上の表で「1億円以上」を見ますと、268口座あります。そこで、億り人は少なくとも268人はいるようだ、と予想できます。

ただ、実際に1億円以上の仮想通貨を持っている場合、1つの取引所にまとめて保管するでしょうか。ハッキング等のリスクを考えると、複数の取引所に分散させるのでは?と思います。

また、ハードウェアウォレットに保管する人も少なくないでしょう。このため、実際の億り人の人数は、268人よりも多いのでは?と予想できます。

FXの口座数、残高と比較

なお、仮想通貨取引所の口座数合計は、142,842です。上の表の口座数を合計すれば分かります。一方、FX(外国為替証拠金取引)の口座数は724,689です。FXの方が何倍も大きいです。

そんな状況ですが、残高ではあまり差がありません。

これは、仮想通貨の場合はまだ歴史が浅いので、休眠口座が少ないのだろうと予想できます。FXは20年の歴史がありますから、残念ながら相場から退場してしまって利用されていない口座が多いのだろうと予想できます。

仮想通貨の支払いができる店舗数

最後に、日本でモノやサービスを買うとき、支払いに仮想通貨を使える店舗数を確認しましょう。

仮想通貨が使える店舗数

上の数字は、全ての店舗を網羅したものではありません。よって、少なくとも上の数字の店舗で仮想通貨支払い可能という意味です。

ビットコイン支払いを受け付ける店舗数が52,190もあります。仮想通貨の有効性について疑問を持っている人は少なくないと思いますが、現実の社会では着々とビットコインが浸透していることが分かります。

(注)データ引用元:

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