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ビットコインのハードフォーク

投稿日:2017年7月20日
最終更新日:2017年7月25日

2017年8月1日は、ビットコインにとって大きな節目になるかもしれません。というのは、ビットコインのハードフォーク(元に戻れない分裂)がある見込みだからです。

ここで、一連の流れを簡潔に確認しましょう。

ビットコイン分裂騒動に至る経緯

2009年、世界初の仮想通貨としてビットコインが誕生しました。そのメリットが世界中に浸透するにつれて、ビットコインの取引が活発になりました。

知名度の高まりとともに、ビットコイン以外の仮想通貨も多数開発されました。しかし、「最初の仮想通貨」であるビットコインは知名度抜群であり、多くのユーザーが取引を希望しました。すると、問題となるのがビットコインの性能不足(送金能力不足)です。

送金能力の不足は、送金に時間を要する原因になり、また、送金手数料の高騰につながりました。そこで、ビットコインのプログラム改善が必要になったのですが、その方法を巡り、利害関係者が対立したのでした。

ビットコインプログラムの改善案

様々な利害関係者が、ビットコインプログラムの改善案を提案しています。ここでは、主なものを概観しましょう。

UASF

ユーザー主導で、ビットコインにSegwitを実装しようという動きです。Segwitとは、送金能力を高めるためのプログラム修正をいいます。2017年8月1日から有効となります。

Segwit2x

UASFに対抗すべく、マイナーが団結して打ち出したプランです。8月1日までにSegwitを採用し、その後3ヵ月以内にブロックサイズを2倍の2MBまで大きくしようという案です。

UAHF

Segwit2xが稼働せず、UASFが実行される場合に有効となる見込みです。これはハードフォークです。すなわち、分岐したら二度と元に戻れないビットコインの分裂となります。

ビットコインの利害関係者は、自己の利益になるように行動します。すなわち、「ビットコイン価格が暴落しないように動く」ことが、彼らのメリットです。そこで、Segwit2xが有効化され、UASFが事実上無効化、UAHFも有効にならないという流れが、最もありうる流れでしょう。

しかし、この流れに待ったをかけた動きがあります。BCC(Bitcoin Cash)です。

BCC(Bitcoin Cash)とは

Bitcoin Cashロゴ

大手のマイナー(採掘者)であるViaBTCが、2017年8月1日付でビットコインをハードフォークさせることを発表しました。すなわち、ビットコインは少なくとも2つに分裂します。

Blockchain.infoによると、ViaBTCはマイナーの中で4.2%の影響力を持っています(下の画像の左下部分)。

ビットコインのマイニングシェア円グラフ

新しくできるビットコインの名称は、Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ、BCC)です。BCC及びViaBTCのリリースから概要を引用しますと、以下の通りです。

Bitcoin Cashが有効になったら、私たちのビットコインはどうなる?

BCCが有効になると、ビットコイン保有者に自動でBCCが配布されます。すなわち、以下の通りになります。

2017年7月31日の保有数量(例)
・ビットコインを1BTC

2017年8月1日の保有数量
・ビットコインを1BTC
・Bitcoin Cash(BCC)を1BCC

私たちが保有しているビットコインが減ることはありません。追加でBCCを割り当てられるイメージです。

なお、実際に割り当てられる数量等につきましては、皆様がビットコインを預けている取引所のホームページでご確認ください。

日本国内各取引所の対応

2017年7月23日以降に生じうる不測の事態に備え、業界団体であるJCBA(日本仮想通貨事業者協会)は、対応を公表しました。JCBAに所属する取引所は、このリリースに沿った内容で対応します。

リリース内容

各取引所で対応が異なると考えられますので、皆様がビットコインを預けている取引所のリリースを必ず確認しましょう。

主な取引所及びBCCの取扱い(2017年7月22日午前6時50分時点)
※最新情報は、必ず各取引所ホームページでご確認ください。

▼ビットコインと同数のBitcoin Cash(BCC)を配布し、売買も可能▼

▼新規にできたコインを配布▼

▼状況を見て判断▼

▼方針未公表▼

海外の有力な取引所の反応

上で確認しました通り、日本の取引所は、新しいビットコインへの対応を明確には表明していません。海外の有力な取引所はどうでしょうか。Coinbase(コインベース)がツイッターで立場を表明しています。

簡潔に内容を書きますと、以下の通りです。

「コインベースは、8月1日に稼働(アクティベート)する新しいブロックチェーンをサポートできない。UAHFに基づくビットコインを売買したいユーザーは、2017年7月31日までにコインベースの口座からビットコインを引き出してください。」

世界有数の取引所であるCoinbaseは、BCCの取り扱いを拒否しました。さらに複数の有力取引所が同調すれば、BCCは消えてなくなる可能性もあるでしょう。あるいは、アルトコインの一つとして生き残るかもしれません。

逆に、イーサリアムとイーサクラシックの関係のように、一定の影響力を持つ仮想通貨として存在感を示すかもしれません。今後の趨勢を見守りましょう。

ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の価格

7月22日、ViaBTCでビットコインキャッシュ(BCC)の取引が始まりました。そこで、価格を確認しましょう。チャートはViaBTCからの引用です。

ViaBTCチャート

上のチャートは、7月23日午後7時20分ごろのものです。価格は1BCC=4,099人民元です。円に換算しますと、およそ67,000円です。相場ですので価格は変化しますが、8月1日になると、ビットコインを持っている人はビットコインキャッシュをもらえます。

現時点で、1BCC=67,000円くらいです。タダでBCCをあげると言っているのですから、もらわないと損です。

すなわち、この記事を投稿した時点では、bitbank.ccまたはビットポイントでビットコインを持つのが有利だということになります。

BCCの取扱いが未定の取引所の場合、7月31日の土壇場になって「BCCの配布をしません!」と告知されたら大変です。というのは、今のビットコインは送金に時間がかかるので、8月1日までに、別の取引所に移せるかどうか分からないためです。

「ビットコインキャッシュが欲しいけれど、自分がビットコインを預けている取引所は私にくれるだろうか?」という疑問がある場合、bitbank.ccまたはビットポイントでの口座開設を検討できるでしょう。

分裂でビットコインが2つできるのか?

Bitcoin cashは自ら「Bitcoin」とは別の名称を主張しています。すなわち、「自分こそがビットコインだ」と主張する2つがケンカをするわけではありません。そこで、8月1日以降、ビットコインの価値が劇的に減少する事態は避けられるのでは?と予想しています。

むしろ、segwit2xが採用された後、3か月後にやってくるとされるハードフォークの方が大変かもしれません。この作業でブロックサイズを2倍にするのですが、「2倍賛成派」と「2倍反対派」の折り合いがつかなければ、自分こそが正統派ビットコインだと主張する2つの仮想通貨が併存する可能性があります。

さて、どうなるでしょうか。

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