

専門家の「ビットコインの価格予想」の読み方
ビットコインを始めとする仮想通貨の将来について、多くの専門家が情報を発信しています。その中には、大会社の重役など、影響力のある人の発言もあります。
ビットコイン価格に関する彼らの発言を見ると、とても興味深いです。というのは、株式などと異なり、意見が両極端になる場合が少なくないからです。例えば、以下の通りです。
強気な見解:
- 将来のビットコイン価格は数万ドルになる
- いや、将来のビットコイン価格は数十万ドルだ
懐疑的な見解:
- ビットコインの適正価格は100ドルだ
- そもそも、ビットコインは詐欺だ
隣に住んでいるおじさん・おばさんの発言ではなく、金融や仮想通貨の世界で活躍している専門家の発言です。あまりに違いすぎます。私たちは、このような発言とどのように付き合っていけばよいでしょうか。
当サイト運営者が採用している方法をご案内します。
専門家の所属機関は?
当サイト運営者がこの種の発言に出会うとき、その発言をした専門家は誰か、さらに言えば、どの機関に所属している専門家が発言したのかに注目します。予想の水準はあまり注目しません。
パターン1:現在の金融制度から大きな利益を得ている場合
例えば、現在の金融制度から大きな利益を得ている専門家が、「ビットコインは詐欺だ」「ビットコインの適正価格は桁違いに低いはずだ」と言う場合です。この場合、ビットコインを分析した結果を言っているのではなく、自分の身を守るための発言の可能性があります。
ビットコインを始めとする仮想通貨が大いに盛り上がって、現在の金融制度を脅かす存在になると、とても不都合です。よって、牽制しているのかもしれません。
パターン2:現在の社会に挑戦する立場の場合
逆に、現在の金融制度では弱小の地位に甘んじているけれども、仮想通貨の世界で大きな成功を収めるかもしれない専門家がいるとしましょう。この人が「ビットコイン価格の将来は明るい!」という趣旨を発言する場合も、似たようなものかもしれません。
現在の金融制度では、面白くありません。仮想通貨でバラ色の将来を描きたいです。そこで、ビットコインなどに大きな期待を寄せるということです。
自分に都合の良い予想をするのは、自然なこと
パターン1と2の場合、当サイト運営者は、その情報を深く読むことはありません。分析というよりは、自分の立場を強化したい気持ちが強く出ているかもしれないからです。
しかし、彼らを批判的に見ることもありません。というのは、自分に有利に話を持っていきたいのは、おそらく誰もが持っている自然な感情だからです。
パターン1の場合も2の場合も、分析結果を踏まえての発言かもしれません。しかし、自分にとって都合が悪い分析結果だったら、発言を控えたいと思うでしょう。少なくとも、自分にとって不都合な情報を、わざわざ注目を集めるような形で発信したくないはずです。
注目したい発言と、その内容
そこで、当サイト運営者が注目する場合は、以下の通りになります。
- 仮想通貨は面白くないという立場の専門家が、仮想通貨の強気予想をするとき
- 仮想通貨を推進したい立場の専門家が、仮想通貨の弱気予想をするとき
なかなかお目にかかれないかもしれません。また、中立的かな、と思える立場の人が、根拠を示しながら情報発信する場合も、比較的詳しく読んでいます。予想そのものよりも、どうしてそのように考えたかという根拠部分です。
価格水準の予想は、プロでも外れるものです。なぜなら、将来の話だからです。将来の相場を断定的に予見できる人は、誰もいません。よって、予想は重視しません。
根拠部分ならば、過去や現在の事実を知ったり、その事実の分析方法を勉強したりできます。
こうして、知識を積み上げていき、最終的に「自分はどう思うか」「その根拠は何か」を自分で考えられるようにします。