仮想通貨関連コラムbana

公開日:2018年2月7日

あるモノの価格が継続的に変化するとき、利益を得るチャンスです。安く買って高く売れば、利益になります。あるいは、高い時に売って安くなってから買い戻しても良いでしょう。

この変化する価格のことを相場と言いますが、今回は「相場で勝つ」「相場で負ける」とはどういうことかを考察します。一体、相場で勝つ・負けるとは、どういうことでしょうか。そして、相場で勝つのは、どれくらい難しいでしょうか。

相場で勝つには、負ける人が必要

相場での勝ち負けについて、簡単な例を考えましょう。今、AさんとBさんがいます。Aさんは、今後の仮想通貨は高くなると考えました。ある仮想通貨を1,000円で、100の数量を買いたいと考えています。

一方、Bさんは、その仮想通貨は安くなると考えています。1,000円で100の数量を売りたいです(レバレッジ取引を使って売ります)。

ここで、売買が成立しました。

ポジション:
Aさん:価格1,000円で、数量100の「買い」
Bさん:価格1,000円で、数量100の「売り」

その後、価格は2,000円になりました。Aさんは、利食いしたいと考えました。一方、Bさんは、これ以上損失を大きくしたくないから損切りしたいと考えました。お互いの意見が一致したので、決済です。

損益:
Aさん:10万円のプラス
Bさん:10万円のマイナス

ここで分かるのは、「Bさんの10万円が、Aさんの手に渡った」ということです。誰かが相場で勝つとき、それは無からお金が自然に出てくるわけではありません。誰かのお金を奪い取っています。

そして、相場で負けてしまう場合、それはどこかに消えてなくなるわけではありません。誰かの利益になっています。

上の例は、2人で相場の世界を作っていますが、人数が多くなっても同じです。

人数が増えれば、やり取りが複雑になるでしょう。しかし、誰かが負けて、負けた人のお金が勝った人に行くのは同じです。相場で勝つには、だれか負ける人が必要です。

必ず勝つのは誰か?

では、相場で必ず勝つのは誰でしょうか。考えてみましょう。相場に参加する場合、すなわち、価格の値動きで利益を得ようとする場合は、勝つ人もいるでしょうし、負ける人もいるでしょう。

中には、相場のスーパーマンがいることでしょう。すなわち、大勝ちする人です。しかし、「必ず」勝つという人はいないでしょう。スーパーマンでも、負けることがあるはずです。100%いつも勝つというのは、理想ではあっても現実的には難しいです。

いつも必ず勝つ人、それは、「取引場所を提供する人」です。

株式投資ならば、証券取引所や証券会社です。仮想通貨ならば、取引所や販売所です。彼らは、顧客が取引するたびに、手数料で少しずつ収益を得ています(収益がマイナスだったら、事業を継続できません)。

この収入を元にして、従業員の給料、システム開発費や維持費、宣伝費等を支払います。よって、取引所や販売所は、必ず勝つことになります。

価格が上昇するとは、どういうことか

ここで、少し視点を変えましょう。価格が上昇するとは、どういうことでしょうか。今、私たちがある仮想通貨を1,000円で買ったとします。この状態から利食いするには、1,000円よりも高い価格で売却する必要があります。

すなわち、その高い価格で買ってくれる人が必要です。

私たちが1,000円で買った理由は、将来の価格はもっと高くなるだろうと考えたからです。それよりも高い価格で買う人の考え方は、「1,000円より高い価格で買っても、さらに価格は高くなるだろう」ということです。

高い価格で買っても、さらに高くなるだろうからOK!という人が必要です。そのような人々が十分に存在する間、価格は上昇します。そして、そのような人々が不足するとき、価格の上昇は止まります。

すなわち、相場の天井です。

このように考えると、価格が上昇するか下落するかは、他人次第です。自分ではどうしようもありません。買ってから私たちにできるのは、価格が上昇するように祈ることだけです。価格の上昇を狙うことがいかに大変か、想像できると思います。

そして、期待通りに高値になり、売却できたとしましょう。買値との差額が利益になります。高値で買った人は、その分損する可能性があります。

価格が下落するとは、どういうことか

次に、価格が下落する場合を考えましょう。私たちは、仮想通貨を1,000円で買って持っています。しかし、買いたいという人よりも、売りたいという人の方が多かったようです。価格が下がりました。

ここで、「価格が安くなったからバーゲンセールだ。買おう。」という人がいるでしょう。しかし、「価格が下がったから、もっと下がるだろう」と考える人もいるでしょう。

あとは、買いと売りの力勝負です。売りたいという人が多ければ、価格は下がります。私たちは含み損を抱え、どこかで耐え切れずに損切りしたとしましょう。この場合、損したお金は消えてなくなったのではありません。

売りで勝負している人の懐を温めているということです。

すなわち、価格が暴落する場合、大きく損する人がいる一方で、巨額に儲ける人もいるということです。そして、勝った彼らは静かに黙っています。「儲けた儲けた!」と騒ぎまわって、損した人の反感を買いたくありませんから。

価格が下落する場合も、私たちが取引を開始した後にできることは何もありません。ただ祈るだけです。私たちは他人の行動を制御できませんから、成否は他人次第ということになります。

相場で勝つとは、何と難しいことでしょうか。

珈琲タイム

相場に階級制は存在しない

さらに、相場を一段と難しくしているルールがあります。それは、階級制が存在しないことです。ボクシングや柔道だったら、体重別です。野球でも、小学生・中学生・高校生といった感じで年齢別の区別があります。

相場には、そのような区別はありません。全員が同じ場所で戦います。

スーパーコンピュータと頭脳明晰な人材を揃えた機関投資家、世の中で著名なトレーダー、そしてトレードを今日始めたばかりの人たち。これらの人々が、全員同じ場所で戦います。

片手間にトレードして勝てる人も、中にはいるでしょう。しかし、多くの場合は負けてしまうでしょう。その理由は簡単です。階級制がないからです。

機関投資家や著名なトレーダーが大勝ちするとします。今まで考察してきたように、負けた人からお金を回収しているのです。大勝ちした金額と、取引所が得る収益の合計額だけ負ける人が必要です。

大勝ちを続けることはできます。しかし、負け続けることはできません。なぜなら、資金が底をついてしまうからです。お金がなくなった人は、相場から退場するでしょう。すなわち、「次に負ける人」が必要です。

この「次に負ける人」は、相場に新規に入ってくる人や、今まで相場で頑張ってきた人たちです。

こうして、機関投資家や著名なトレーダーが勝てば勝つほど、多くの人々が負けることになります。

「楽して勝ちたい」は幻想だと分かります。

片手間でトレードしない

以上の考察を見ますと、片手間に簡単に勝つのは難しいと分かります。中には、運良く勝てる人もいるでしょう。しかし、その勝ちを継続できるでしょうか。あるいは、私たちがその「運の良い人」の一員になれるでしょうか。

残念ながら、そうなるのはとても難しそうです。そこで、「楽して勝つ」という姿勢を捨てることが必要でしょう。

最初は、自分が初心者であることを自覚し、相場は無差別級しかないことを理解します。そして、資産を増やす前に「減らさない」ことを重視します。

とても遠回りな道に見えるかもしれません。しかし、最終的には、この方法が最良かもしれません。なぜなら、相場は無差別級しかなく、機関投資家や著名なトレーダーと同じ土俵で戦う必要があるからです。

彼らに叩き潰される前に、まず、生き残る技術を学ぶのです。

当サイトの公開トレードは、損しないことを重視してトレードしています。

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